2016年9月15日

房総てしごと博覧会 【10月15日(土)】 ※無事終了※



107日から10日間にわたって開催される「房総てしごと博覧会」、招待作家として1日だけですが、15日の土曜日に参加させていただきます。予定している内容は、以下のとおり。


【朗読】

100年の蔵を改造したギャラリーの2階、ほの暗い一室に、いすみの土地ならではの、海の香りのするあれやこれやを持ち込んで、特別な空間をこしらえ、詩と物語の朗読を行います。時間にして、おおよそ20分ほどでしょうか。

詩のほうは、拙作の詩集『九月十九日』のほかに、古今東西の詩人の作品、また、詩のエッセンスをまとった歌詞なども、いくつか織り交ぜる予定です。
物語のほうは、拙作の掌編(しょうへん)小説集『キャベツ夫人と、その他の掌編』より、いすみの日在(ひあり)海岸をモチーフにした、「カニ潰しの尼」という、ちょっと怪談めいた、民話調の作品を取り上げる予定です。

タイムテーブルは以下に。

1100  詩の朗読
1300  物語の朗読
1500  詩の朗読

※構成上、朗読が始まると途中参加できませんので、ご了承ください。また、朗読者は大変な恥ずかしがり屋ですので、写真撮影ならびに録音等は、御法度とさせていただきます。
(朗読外の時間であれば、会場の撮影は問題ありません)


【映像展示】

今回の博覧会のために、あらたに詩を書き下ろしました。房総の歴史や、博覧会のテーマである「てしごと」を通奏低音にして、常設作家の4人もちらりと顔をのぞかせています。

題名は「雄弁な手の先に」

その詩の創作過程、つまりキーボードでの文章入力を、編集なしの映像としてご覧いただく予定です。また、詩がかたちになるまでの脳内イメージを、スケッチブックの1枚として視覚化してみました。混沌と取捨選択が入りまじった、なかなか興味深い「文字の曼荼羅」が見られると思います。


【詩集の販売】





拙作の詩集『九月十九日』を、陶器の「小玉ヒツジ」のおまけをつけて販売いたします。
気軽に手にとってもらえるよう、ほんの少しですがお買い得価格になり、その売り上げのすべてを、日本点字図書館に寄付する予定です。
(サインが必要であれば、在廊日にお越しください)


【陶器の販売】

自然の造形をお手本に、生物的なフォルムを心がけた作品を、いろいろご用意する予定です。

苔盆栽キューブ 5センチ角
左 ウルシ金継ぎグマ 9センチ 右 丸ハリネズミ 7センチ
左 波紋風化ヒツジ 10センチ 右 房総源土仏 9センチ
洋梨小壺 蜂の巣小壺 7~11センチ
化粧泥 洋梨小壺
楽焼きぐい呑み(花紋高台)  
九角花生け 14センチ 宝珠剣山 H7センチ
鮫黒茶碗 12センチ  鮫白茶碗 13センチ
百波茶碗 14センチ
黒波 白波
唐草ヒツジ香合 金ウルシ萌芽(ほうが)紋 10センチ


※10日間の会期中、詩集といくつかの陶器作品は、常設販売されています。
                              
【追記】
9月23日、詩集『九月十九日』が、第18回小野十三郎賞を受賞しました。

「小野十三郎賞 受賞によせて」


「朝日新聞 受賞インタビュー」